前回説明、組成式とは違う分子式の話がありましたが、そもそも分子ってなんですか?
本日はその分子や共有結合などについて解説していきます。
分子
分子とは
分子とは2つ以上の原子が結合して構成される物質のことを指します。
分子の説明って、教科書でもあんまりされていないんですよね。
分子をきちんと説明しだすと「アボガドロの分子説」なども説明することになるので、今日はさらっと流してください。
分子式とは
分子式の説明は前回教えてもらいましたね
本日は分子式や分子は「これだけ覚えておけ!」というものを紹介します。
高校の化学や化学基礎ではこれだけ覚えておけば問題ありません。
これが分かれば分子の見分け方として十分です!
なぜ、上の4つは分子じゃないんですか?
それはそれらが、分子とは違った結晶の作り方をするからです。あとで、説明しますね!
共有結合とは
電子配置
続いて電子について話をしていきますが、その前に、電子配置について理解しておく必要があります。
最外殻電子の電子配置をしっかり理解してから次の話に進みましょう!
最外殻電子の電子配置は理解できましたか?
はい!理解できました!
それでは、早速本題に入ります。
共有結合と共有電子対とは
共有結合とは2つの原子が持つ、電子を互いに共有することによって起こる結合です。
この互いに共有された電子は共有電子対と呼ばれます。
何で、わざわざこんな結合が起こるんですか?
水素分子の結合を見てもらったら分かる通り、水素原子が共有結合をすることで、水素原子の周りに電子が2個ある状態になりますね。
この状態になると、水素はヘリウムと同じ電子配置をとるため、安定した状態であると言えます。
なるほど!これもイオン結合と一緒で安定した電子配置を手に入れるための結合なんですね!
それ以外の原子は8個になる状態を目指す結合
結合は様々な手段で、安定した電子配置を手に入れることが目的で、その結果結合に行きつくのです。
イオン結合は電子を与えたり、受け取ったりすることでくっつくし、共有結合は互いの電子を共有することでくっつくということですね!
なんだかカップルみたいですね!
不対電子と非共有電子対とは
続いて、不対電子と非共有電子対について説明します。
まず、最外殻電子は電子が対になって存在しています。
このように共有していない状態でも電子対が出来上がっている状態を非共有電子対と呼びます。
フッ素は原子番号が9ですよね。なので、電子はK殻に2個でM殻に7個入りますよね?
1つ余りますよ?
そうですよね。そのように対を作れない電子のことを不対電子と呼びます。
ちなみに不対電子は電子殻の中身が偶数の時でも発生します。
まず、電子が8個入る環境では電子殻に4つの部屋があることを想像してください。
この部屋に電子が増えるたびにこの部屋に格納されていきます。
このとき最初に格納される4つ電子は別々の部屋に格納されます。
そして5つ目以降はペアを作るように非共有電子対を作っていきます。
何で、最初から同じ部屋に入らないんですかね?
そこは大学の内容が関係してくるので「せっかく部屋があるから広々と使おうとしている!」くらいに思っておいてください。
この不対電子を原子同士が共有することで共有電子対になるんですね!
自分の高校でカップルになれなかった不対電子が他校の不対電子とカップルになったものが共有電子対なんですね!
まとめ