【化学基礎】イオンを含んだ化学反応式(イオン反応式)のたて方

先生!前回の化学反応式では対処できない化学反応式があります!

どんな式ですか?

この化学式です!

\rm{Cu+Ag^{+} → Cu^{2+}+ Ag}

イオンが含まれた化学反応式ですね!
では本日はこの式のようにイオンが含まれた化学反応式の解き方を学んでいきましょう。

前回の記事はこちら↓

aoi-rika.hatenablog.jp

 

イオン反応式のたて方

 

例題1

まず、この式で気にすべきポイントは化学式の右上にある価数です。
この価数の総数を右辺と左辺で揃えてあげることでイオン反応式は完成します。

つまり、今回の場合は左辺にAg⁺があって、右辺にCu²⁺があるので...

\rm{Cu+"2"Ag^{+} → "1"Cu^{2+}+ Ag}

これで、左辺も右辺も価数の総数が+2になりました!

この後は前回の授業同様、元素の数を揃えてあげてください!

分かりました!さっきの価数を揃える作業で、左辺のAgは2個、Cuは1個になったので、

\rm{"1"Cu+"2"Ag^{+} → "1"Cu^{2+}+ "2"Ag}

これで、イオンの価数も原子の個数も右辺と左辺で揃いました!

例題2

\rm{H_{2}S → S + H^{+}+e^{-}}

次は上の反応式を考えていきましょう

e⁻は電子ですよね?

そうです。電子は電荷の数をあわせる際に使いましょう。

では今回はH₂Sをの係数を"1"としますね。

\rm{"1"H_{2}S → S + H^{+}+e^{-}}

すると左辺のHとSの数が決まりますね!
Sの係数が1でH⁺の係数は2ですね!

\rm{"1"H_{2}S → "1"S + "2"H^{+}+e^{-}}

後は右辺と左辺の価数の総和を合わせます。
左辺の価数の総和は0なので、右辺の価数の総和も0にしてください。

H⁺が2個あるので、e⁻も2個にすると右辺の電荷も0にできますよね!

\rm{"1"H_{2}S → "1"S + "2"H^{+}+"2"e^{-}}

\rm{H_{2}S → S + 2H^{+}+2e^{-}}

できました!

これで、イオン反応式は終了です!
頑張ってみてくださいね!

 

 

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