【化学基礎】物質量[mol]と個数の関係(CaCl2に含まれるClの数など)

はじめに

今回は、物質量の計算について解説していきます。

まず初めに行うのは物質量n[mol]と個数の関係について解説していきます。

アボガドロ定数などを使って個数を考えたり、分子の中に含まれる原子の個数などについて解説を行っていきます。

 

アボガドロ定数について

始めにアボガドロ定数について解説を行います。

アボガドロ定数は1[mol]に含まれる粒子の数を表します。

考え方としては1ダース=12個と1モル=\rm{6.0×10^{23}}っていうのは同じ考え方なんですね。

そのとおりです!これをアボガドロ定数\rm{6.0×10^{23}}[/mol]という風に表します。

アボガドロ定数ってなんで単位の分子には何もないんですか?普通[m/s]みたいに分母や分子に単位が入りますよね?

実は日本語みたいに個数に単位をつける国は非常に少ないんですよ。日本は1個とか1人とか言いますが、海外には個数の後ろには単位がないですよね。

確かにウサギは1羽とかそんな話、英語の授業では出てきませんね。

ただ今回は少し話を分かりやすくするために、アボガドロ定数の単位を[個/mol]として考えていきましょう。

物質量n[mol]と個数の関係

解き方1.公式を理解する

まず、物質量n[mol]と個数の関係を解説します。

まずはこちらの公式をご覧ください。

物質量n[mol]と個数の関係
\rm{6.0×10^{23}\ [個/mol]=\dfrac{粒子の数\ [個]}{物質量\ [mol]}}

教科書に載っている公式とは違いますが、このような式を立てることで、右辺と左辺の公式の単位が分かりやすくなりましたね。

どちらも分母はモルで、分子は個数になりました!毎回そうなっていることを確認できれば、正しい式を作れているということですね!

解き方2.比を使って解く

\rm{6.0×10^{23}\ [個/mol]ということは粒子が1[mol]あれば、粒子の個数が\rm{6.0×10^{23}\ [個]ということになりますよね。

 

実際に何問か問題を解いてみましょう。

 

 

(1)2.0[mol]の酸素分子に含まれる酸素分子の個数は?

答えはこちらをクリック
答え.\rm{1.2×10^{24}} [個] 

 

(2)\rm{1.2×10^{22}}[/mol]の酸素分子に含まれる酸素分子の物質量は?

答えはこちらをクリック
答え.0.020 [mol]